【プログラム⑦】ジェスチャーゲーム

デイケアプログラム

精神科デイケアで実施したプログラムを紹介します。

新型コロナの影響で,以前よりも会話がしにくくなりました。そこで,会話なしでも伝える練習をしようと思い「ジェスチャーゲーム」を行いました。

とはいえ,人前でジェスチャーをすることに恥ずかしさ,苦手さを強く感じる人もいますので,できるだけわかりやすく,簡単な内容にしました。

 実施の流れ 
参加者は8名。ジェスチャーゲームの経験者は2名でした。
まずはデモンストレーションをかねて,指定したジェスチャーを皆に見せて一人ひとりやってもらいました。2周まわしましたが,思いのほか,対応できていたので3周目からお題を伏せて皆に当ててもらいました。用意したお題は以下のもの。

日常動作
・歯磨き・目薬をさす・ペットボトルで飲む・手洗い・顔を洗う・居眠り

道具を使う
・爪を切る・体温を測る・傘をさす・ノコギリで切る・メガネをかける・電話をする・スマホをする・カメラをとる

デイケアでの動作
・やかんのお茶を飲む・水やりをする・ごみ捨て・新聞を読む・パソコンをする・刺し子をする・編み物をする・アルコールで手を消毒する・ラジオ体操をする・習字をする・ロッカーに荷物を入れる・トランプをする

食べる
・ざるそば・ラーメン・納豆・ピザ・バナナ・アイス・ゆで卵・団子・スパゲティ・焼肉

体の症状
・腰痛・目の疲れ・肩こり・頭痛・虫歯・熱っぽい・鼻水・鼻血・くしゃみ・しゃっくり・寒気

スポーツ運動
・野球・ボーリング・バレーボール・テニス・ゴルフ・卓球・ジョギング・ウォーキング

料理
・オムレツ・野菜炒め・おにぎり・寿司・りんごの皮むき・キャベツの千切り・卵焼き・お米を炊く・ギョーザ・お好み焼き・たこ焼き

 振り返り 
はじめは,わかった人が挙手をして答えてもらいました。ただ,特定の人だけが回答するようになってしまったので,途中から皆が分かるまでジェスチャーを続けてもらい,「せーの」で皆に答えてもらうようにしました。お題が分かりやすかったこともあり,正答率は高く,出題者も「伝わらず焦る」なんてこともなかった。

参加者に感想を聞くと

「どう伝えたらいいか難しかった」
「自分とは表現の仕方が違うのがおもしろかった」

と,好評でした。

それぞれ伝え方に個性があり,皆がそれを楽しめたプログラムとなりました。

次回はもう少し難易度の高いお題を用意して実施しようと思います。

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